サプリメント、何を飲んでいますか?その前に。「今日何を食べましたか?」
日曜の朝、少し立ち止まる時間に。
今週も「妊娠前の今を整える」という視点で、体と向き合うヒントをお届けします。

Threadsなどを見ていると、
「妊活中、どんなサプリメントを飲んでいますか?」
という質問をよく見かけます。
葉酸。
鉄。
ビタミンD。
亜鉛。 ラクトフェリン(最近の腸活ブームですね!増えてきています)
さまざまな名前が並びます。
自分も何か飲んだ方がよいのではないか。
今のままでは、何か足りないのではないか。
そう思って情報を探す気持ちは、よく分かります。
必要な栄養素を補うために、サプリメントが役立つこともあります。
でも私は、その前に聞きたくなります。
「今日、何を食べましたか?」
朝ごはんは食べましたか。
昼ごはんは、パンやおにぎりだけになっていませんでしたか。
卵、魚、肉など、たんぱく質になる食品は、朝、昼、夜のどこに入っていましたか。
サプリメントを選ぶ前に、まず今の食事を知ることが大切です。
サプリメントはホールケーキで言えば最後に飾る飾り(栄養補助食品)です。
ケーキ本体(自分の体を支える栄養)はしっかり出来上がっていますか?

(ただし、妊娠を計画している女性の葉酸については、食事だけでなく、サプリメントや栄養強化食品などから1日400μgをとることが勧められています。)
サプリメントは、食事の代わりではありません
サプリメントは、食事だけでは足りない栄養素を補うためのものです。
補うためには、まず何が足りていないのかを知る必要があります。
ところが、普段の食事を振り返らないまま、
「妊活にはこれがよいらしい」
「みんなが飲んでいるから」
「何となく不安だから」
と、サプリメントを増やしていませんか?
サプリメントを飲むこと自体が悪いわけではありません。
私も利用しています。
ただ、
朝ごはんを食べていない。
昼はおにぎりやパンだけ。
夜にまとめて食べている。
食事量そのものが少ない。
そのような状態を、サプリメントだけで補うことはできません。
体を支える土台は、毎日の食事です。
「飲んでいる安心感」で、食事を適当にすませていませんか
サプリメントを飲み始めると、
「これで、妊娠前の準備が一つできた」
と感じることがあります。
行動を始められたことは、大切な一歩です。
一方で、その安心感から、普段の食事を見なくなることがあります。
葉酸を飲んでいるから大丈夫。
鉄を飲んでいるから、食事は今のままでよい。
ビタミンを補っているから、朝ごはんは簡単でもよい。
けれど、体は一つの栄養素だけで支えられているわけではありません。
主食からとるエネルギー。
卵、魚、肉などからとるたんぱく質。
野菜や海藻などに含まれる栄養素。
脂質。
水分。
それぞれが関わり合いながら、毎日の体をつくっています。
一つの栄養素を足すことと、食事全体が整うことは同じではありません。
サプリメントを増やす前に、朝ごはんを見てます
妊娠前の体づくりについて相談を受ける時、私は朝ごはんをよく確認します。
朝ごはんには、今の生活や食事の傾向が表れやすいからです。
朝ごはんだけですべてが分かるわけではありません。
けれど、今の自分に何が足りていそうかを考える入口になります。
また、野菜をたくさん食べているからといって、食事全体が足りているとは限りません。
野菜中心にすることで、主食や主菜が少なくなっていることもあります。
卵を一つ食べた。
魚を少し食べた。
豆腐を食べた。
「食べたこと」と「今の自分に必要な量を食べたこと」も、同じでもありません。
食事は、
何を食べたか。
どのくらい食べたか。
一日のどこで食べたか。
自分の体型や活動量に見合っているか。
あーーー難しい!と頭抱えてしまします。
自分に何が必要か分かるとスムーズに選べるようになります
サプリメントを調べていると、
「これも必要かもしれない」
「こちらも飲んだ方がよいのでは」
と、気になるものが増えていきます。
ここで一度、立ち止まってみてください。
今の自分に何が必要か分かって、選んでいますか?
それとも、何となく不安だから足しているでしょうか。
必要なものは、すべての人に同じとは限りません。
普段の食事。
体調。
生活のリズム。
服薬や持病。
すでに飲んでいるサプリメント。
こうした条件によって、確認すべきことは変わります。
複数の商品に同じ成分が含まれていることもあります。
自己判断で種類や量を増やさず、表示された摂取量を確認してください。
服薬中、治療中、持病がある方は、医師や薬剤師などへの確認が必要です。
安心してください!食事を整えることは、料理ができることではありません
「まず食事を見ましょう」と聞くと、
毎食きちんと料理を作らなければ。
栄養を計算しなければ。
外食を減らさなければ。
と思う方もいるかもしれません。
けれど、妊娠前から完璧な食事を続けることが目的ではありません。
忙しい日は、お惣菜を使ってもよい。
外食の日があってもよい。
朝、作れなければ、前日の料理を残しておいてもよい。
パンだけの時もあるでしょう。
大切なのは、特別な妊活料理を作ることではありません。
今の生活の中で、何なら続けられるかを見つけることです。
私自身、ダイエットをきっかけに栄養を学びました。
知識を得て、「こう食べればよい」と分かっても、 毎日の生活で続けることは別でした。
忙しさや気持ちの揺れによって、食事が崩れる日もあります。
だからこそ、知識を増やすだけではなく、実際の食事を見て、 今日の自分にできる形を考えることが大切だと感じています。
サプリメントについても同じです。
何を飲むかを決める前に、今の食事と暮らしを見る。
そこから、自分に必要な順番が見えてきます。
サプリメントについて、よくある質問
Q:妊活中は、サプリメントを飲んだ方がよいですか?
妊娠を計画している女性の葉酸については、通常の食事に加え、サプリメントや栄養強化食品などから1日400μgをとることが勧められています。
そのほかのサプリメントが必要かどうかは、食事、体調、服薬などによって異なります。
すべての方に同じ商品や組み合わせが必要なわけではありません。
Q:食事に気をつけていれば、サプリメントは必要ありませんか?
食事だけで十分かどうかは、一律には判断できません。
食事とサプリメントを対立させるのではなく、食事を土台にしながら、必要なものを補うという考え方が大切です。
特に葉酸は、妊娠前からの摂取が有用とされ、勧められています。
Q:何が必要か分からない時は、どうすればよいですか?
まず、数日分の食事を写真やメモに残してみてください。
朝、昼、夜に何をどのくらい食べているかを見ると、自分の食事の傾向に気づきやすくなります。
服薬、治療、持病がある場合や、複数のサプリメントを検討している場合は、医師や薬剤師などに相談してください。
医療と日常のあいだをつなぐ相談相手として
サプリメント必要なのかな?を、一度一緒に見てみませんか
「何を飲めばよいか調べるほど、分からなくなってきた」
「食事も気になるけれど、自分では判断しにくい」
と迷うことがあります。 せっかくとるサプリメントを有効に使うために、
必要なのは、これまでの食事を否定することではありません。
今できていることを確認しながら、朝、昼、夜の流れを見て、何を少し足すとよいのかを整理することです。
「今の体を整理する時間」では、 サプリメントや食品だけを切り取らず、食事、体調、睡眠、生活の様子を一緒に振り返ります。
何かを増やす前に、今の自分には何が必要なのか。
その順番を、一度一緒に確認してみませんか。
※医療行為や診断ではありません。症状に応じて、医療機関への相談をご案内します。
サプリメントの販売していません。
【この記事を書いた人】
西野裕子
助産師|妊娠前の今を整える、妊活の家庭教師
助産師として30年、妊娠前から妊娠中・産後まで多くの女性と関わってきました。現在は「妊娠前の今を整える、妊活の家庭教師」として、食事・生活習慣・体の土台づくりをサポートしています。→ 詳しいプロフィールはこちら


