助産師だからできる~妊娠前から産後まで
- 8月9日
- 読了時間: 8分
日曜の朝、少し立ち止まる時間に。
今週も「妊娠前の今を整える」という視点で、自分自身と向き合うヒントをお届けします。

妊活をしていると、どうしても「妊娠すること」が大きな目標になります。
早く結果がほしい。 次こそは、と思う。できることはしておきたい。何から始めればいいのか知りたい。
そう感じるのは、とても自然なことです。
でも、助産師として妊娠中、出産、産後に長く関わってきて、強く感じていることがあります。
妊娠は、ゴールではありません。
その先に続く、体と暮らしの変化の始まりでもあります。
だからこそ、妊活中の相談相手を選ぶ時には、
「妊娠したら終わり?」
という視点も大切です。
妊娠したあとにも、悩みは変わって続いていく
妊活中は、妊娠するために何をすればいいのかに意識が向きやすくなります。
食事。睡眠。葉酸。基礎体温。病院の検査。排卵日。夫婦の話し合い。
もちろん、今できる準備を考えることは大切です。
でも、妊娠したら悩みがすべて消えるわけではありません。
妊娠したあとには、また別の不安や戸惑いが出てくることがあります。
つわりで食べられない。眠気やだるさがつらい。体重や食事が気になる。赤ちゃんが育っているか不安になる。出産への不安が次々と出てくる。産後の生活が想像できない。赤ちゃんとの暮らしに戸惑う。
妊娠前には見えていなかったことに、妊娠してから戸惑う方は少なくありません。 また、次の相談できる人を探さなきゃ…
そんな時に、妊娠前から自分の体や暮らしを知ってくれている人がいると、話がつながりやすくなります。
「妊娠前から冷えが気になっていましたね」
「朝ごはんは、ここまで整ってきましたね」
「妊娠してから食べづらくなったのですね」
「産後も、この部分は続けて見ていきましょう」
これまでの流れを知っているからこそ、一緒に考えられることがあります。
妊活は、妊娠だけで切り取れない助産師の視点
妊活は、妊娠するためだけの特別な期間ではありません。
結婚。妊娠。出産。産後。子育て。自分自身の体の変化。
これらは、突然切り離されて始まるものではなく、毎日の暮らしの延長線上にあります。
そして、その暮らしの中には、いつも食事があります。
生まれてから、年齢を重ねていくまで。
体をつくること。心を支えること。疲れを回復すること。日々を過ごすこと。
その土台には、食事や生活リズムがあります。
だから私は、妊活だけを切り取って見るのではなく、女性の人生の流れの中で見ていきたいと思っています。
妊娠前だけ。妊娠中だけ。産後だけ。子育て中だけ。
そうやって区切るのではなく、切れ目なくつながっているものとして、一緒に考えていく。
それが、助産師としての視点です。
今の食事は、今の体だけでなく、未来の自分にもつながっています。
今の暮らし方は、妊娠中や産後の過ごし方にも影響することがあります。
だからこそ、妊活中の今から、自分の体や暮らしを見つめることには意味があります。
「妊娠を保証する」ことではなく、「今を整理する」こと
妊活の家庭教師は、妊娠を保証することはできません。
それは、誰にもできません。
でも、今の状態を一緒に整理することはできます。
今の食事を見直すこと。生活リズムを確認すること。疲れや冷え、便秘、生理前の不調を見ること。不安をひとりで抱え込まないようにすること。 妊娠前から産後までを見据えて、整える順番を考えること。 必要な時には、医療機関に相談する視点を持つこと。
そこには、助産師としてできることがあります。
妊活は、
今の状態を知り、必要な順番を整理し、未来につながる土台をつくっていく時間です。
「今の食事でいいのかな」
「病院に行く前に、生活で見直せることはあるのかな」
「妊娠した後のことも、少し聞いてみたい」
「産後の暮らしも、今から少し考えておきたい」
そんな小さな疑問を、妊娠前の段階から話せる場所があることは大切です。
大きな不安になる前に、小さく整理できる。
それだけでも、妊活中のしんどさは少し変わることがあります。
妊娠前から知ってくれている人がいる安心
妊娠してから初めて相談する場合、今の困りごとから話が始まります。
もちろん、それも大切です。
でも、妊娠前から関わっていると、もっと前の流れも一緒に見ることができます。
もともと朝が苦手だった。甘いものが夕方に欲しくなりやすかった。冷えや便秘が気になっていた。生理前に気持ちが揺れやすかった。夫婦で話す時間が取りにくかった。仕事が忙しくなると食事が後回しになりやすかった。
こうしたことは、妊娠したあとにも関係してくることがあります。
妊娠中に食べづらくなった時。体調の変化に不安になった時。産後に疲れがたまった時。
「前からこういう傾向がありましたね」と一緒に振り返れると、整えるヒントが見つかりやすくなります。
相談相手が変わるたびに、最初から全部説明しなくていい。
自分の体や暮らしの流れを知ってくれている人がいる。
それは、妊活中だけでなく、妊娠後や産後にも安心につながります。
妊活中から「その先」を少し見ておく
妊活中に、出産や産後のことまで考えると重く感じる方もいるかもしれません。
でも、今から全部を準備する必要はありません。
少しだけ、その先を見ておく。
それだけで大丈夫です。
たとえば、
妊娠したら食事はどう変わるのか。つわりで食べられない時はどう考えるのか。産後はどんな生活になりやすいのか。赤ちゃんとの暮らしで、自分の食事や睡眠はどうなりやすいのか。夫婦でどんなことを話しておくとよいのか。
こうしたことを妊娠前から少し知っておくと、「その時になって初めて全部考える」よりも、気持ちの余白が生まれます。
妊活は、未来の赤ちゃんのためだけにするものではありません。
今の自分を大切にすることでもあります。
妊娠前の今を整えることは、妊娠中、出産、産後の自分を助ける準備にもなります。
相談相手を選ぶ時に見てほしいこと
妊活中の相談相手を選ぶ時は、情報をたくさん持っているかだけでなく、 必要な時に医療機関につなぐ視点があるかも大切です。
妊活中は、焦りや不安から「早く答えがほしい」と思うことがあります。
でも、本当に必要なのは、誰かの正解をそのまま当てはめることではありません。
今の体の状態を見て、今の生活に合う順番を一緒に考えることです。
妊娠前の今だけでなく、妊娠中、出産、産後まで。
その流れを切らずに見てくれる相談相手がいることは、未来の安心につながります。
FAQ
Q. 妊活の相談は、妊娠するまでで十分ではありませんか?
妊娠するまでの相談も大切です。
ただ、妊娠後には、つわり、食事、体調、出産への不安、産後の生活など、また別の悩みが出てくることがあります。
妊娠前から自分の体や暮らしを知ってくれている相談相手がいると、その後の変化もつなげて相談しやすくなります。
Q. 妊娠前から産後のことまで考えると、不安になりませんか?
全部を今から準備する必要はありません。
大切なのは、不安を増やすことではなく、少し先の流れを知っておくことです。
妊娠前の今から、食事や生活、自分の体の傾向を知っておくと、妊娠後や産後に戸惑った時のヒントになります。
Q. 助産師には妊娠前でも相談していいのですか?
はい。
助産師は、妊娠中や出産、産後だけでなく、妊娠前の体づくりや暮らしの相談にも関わることができます。
ただし、診断や治療が必要な症状がある場合は、医療機関への相談が必要です。
Q. 妊活中に何から相談すればいいかわかりません。
まとまっていなくても大丈夫です。
食事、睡眠、冷え、便秘、生理前の不調、甘いもの、不安、夫婦の話し合いなど、今気になっていることから整理できます。
「何を相談したらいいかわからない」こと自体が、最初の相談テーマになります。
Q. 妊娠の結果につながる相談ですか?
妊娠の結果を約束するものではありません。
ただし、今の体や暮らしを整理し、自分に合う整え方を見つけることはできます。
妊娠前から、妊娠中、出産、産後までを見据えて、今できる準備を一緒に考えていきます。
まとめ
妊活の相談相手は、「妊娠するまで」で終わってしまうの?
妊活も、妊娠も、出産も、産後も、育児も。
その時々で悩みは変わります。
でも、そこにいるのは「あなた」です。
だから私は、妊娠前の今だけを見るのではなく、その先まで一緒に考えていきたいと思っています。
妊活は、
今の自分を知り、未来につながる土台をつくる時間です。
今日も、今の自分をひとつ整えるところから。
その積み重ねが、未来の安心の土台になっていきます。
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相談では、
・食事のどこを見直すとよいか
・今の不調と生活習慣のつながり
・自分に合う整える順番
を一緒に整理します。
たくさん頑張ることよりも、
「今の私には何が必要なのか」
を知ることから始まります。
一人で抱え込まず、
まずは現在地を確認する時間としてご利用ください。
※医療行為や診断ではなく、生活・食事の整え方を整理する時間です。
【この記事を書いた人】
西野裕子
助産師|妊娠前の今を整える、妊活の家庭教師
助産師として30年、妊娠前から妊娠中・産後まで多くの女性と関わってきました。現在は「妊娠前の今を整える、妊活の家庭教師」として、食事・生活習慣・体の土台づくりをサポートしています。→ 詳しいプロフィールはこちら


