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妊娠前の不調、そのままにしていませんか?今から始める体づくり

  • 8月2日
  • 読了時間: 7分

更新日:8月8日

日曜の朝、少し立ち止まる時間に。 今週も「妊娠前の今を整える」という視点で、自分自身と向き合うヒントをお届けします。

妊娠前の不調と体づくりについて考える女性。妊娠前の不調は妊娠後産後にもつながることがある。

妊娠を考え始めたとき、

「葉酸を飲んだ方がいい?」 「食事を変えなきゃ」 「冷えを何とかした方がいい?」

と、未来の赤ちゃんのために何かを始めようとする方は少なくありません。

でも、その前に一度見てほしいことがあります。

今のあなたは、毎日をどんな体調で過ごしていますか?

朝から疲れている。 朝ごはんを食べる余裕がない。 冷えや便秘が続いている。 生理前になるとつらい。 夕方になると甘いものが欲しくなる。 眠っても疲れが取れない。

「いつものことだから」と、後回しにしていないでしょうか。

妊活で最初にすることは、何かをたくさん足すことではありません。

まずは、今の体の現在地を知ることです。

妊娠したら、体が急に整うわけではありません

妊娠すると、女性の体にはさまざまな変化が起こります。

つわり、眠気、便秘、むくみ、貧血、体重の変化、気持ちの揺れ。

妊娠してから、

「赤ちゃんのために、きちんと食べなければ」 「生活を整えなければ」

と思っても、体調によっては思うようにできないことがあります。

食べようとしても、つわりで食べられない。 眠くて、食事を作ることさえ大変。 何を食べたらよいのか分からず、不安になる。

もちろん、妊娠してから整えられることもあります。

ただ、妊娠前から自分の食べ方や体調の傾向を知っていれば、変化が起きたときにも考えやすくなります。

妊娠前の体づくりは、完璧な体にしておくことではありません。

自分の体を知り、乱れたときに戻れる方法を持っておくことです。

こんな状態を「仕方ない」で終わらせていませんか?

妊娠前から、次のような状態が続いていないでしょうか。

  • 朝ごはんを抜くことが多い

  • 昼食がおにぎりやパンだけになる

  • 夕方になると甘いものが欲しくなる

  • 疲れが抜けにくい

  • 冷えや便秘が続いている

  • 生理痛や生理前の不調が強い

  • 睡眠時間が不規則

  • 休日に寝だめしないと動けない

こうした状態が、すべて妊娠に直接影響するとは断定できません。

また、食事や生活だけでは解決できない症状もあります。

強い痛みや日常生活に影響する不調、長く続く症状がある場合は、自己判断で済ませず、

婦人科や医療機関に相談することが大切です。

ただ、医療的な治療が必要かどうかにかかわらず、食事や睡眠、休み方は妊娠後も続いていきます。

だから妊活中に見ておきたいのは、妊娠できるかどうかだけではありません。

今、どんな不調があるのか。 どの時間帯に疲れや空腹を感じるのか。 食事で足りていないものはないか。 医療に相談した方がよい症状はないか。

一つずつ整理すると、今の自分に必要なことが見えやすくなります。

まずは朝ごはんから見直してみる

体を整えようと思ったとき、食事を全部変える必要はありません。

まずは、朝ごはんを振り返ってみてください。

夕方に強い空腹が来るなら、甘いものだけを責めるのではなく、朝食や昼食が足りていたかを振り返ります。

甘いものが欲しくなる背景には、空腹だけでなく、睡眠不足や疲れが隠れていることもあります。

大切なのは、甘いものを禁止することではありません。

なぜ今、それが欲しくなっているのかを見ることです。

今日、まずやってみてほしいこと

ここまで読んで、

「結局、私は何から始めたらいいの?」

と思った方もいるかもしれません。

全部を変えようとしなくて大丈夫です。

まずは、明日の朝ごはんを一度だけ確認してみてください。

見るのは、次の3つです。

  • 朝ごはんを食べているか

  • ごはんやパンだけになっていないか

  • 卵、魚、肉、乳製品などのたんぱく質があるか

朝ごはんを食べていない方は、ゆで卵、ヨーグルト、みそ汁、小さなおにぎりなど、食べられそうなものを一つ選びます。

パンやごはんだけの方は、卵やヨーグルトなどを一つ足してみてください。

すでに朝ごはんを食べている方は、

「今、いちばん気になっている不調は何か」

を一つだけ書き出してみてください。

冷え。便秘。疲れ。眠り。生理前の不調。

一度に全部を整える必要はありません。

今の自分を知り、最初の一つを決める。

それが、妊娠前の体づくりの始まりです。

妊活は、さらに頑張ることではありません

妊活を始めると、

「もっと体に良いものを食べなければ」 「運動しなければ」 「早く寝なければ」

と、やることを増やしがちです。

けれど、すでに疲れている人が、さらに頑張ろうとすると続きません。

妊活は、自分を追い込む時間ではありません。

今の暮らしの中で負担になっていることを見つけ、何から整えるかを決める時間です。

妊娠前の今を整えることは、妊娠のためだけではありません。

妊娠中の自分。 出産を迎える自分。 産後に回復していく自分。 赤ちゃんとの暮らしを始める自分。

そのすべてにつながる、今の自分を大切にすることです。

医療と日常のあいだをつなぐ相談相手として

妊活中には、婦人科や医療機関で確認した方がよいことがあります。

病院で確認すべき症状を、日常の工夫だけで済ませようとするのは危険です。

一方で、

朝、何を食べるか。 疲れているときに、どう休むか。 甘いものが欲しくなったときに、何を振り返るか。 不安になったときに、誰に相談するか。

こうしたことは、病院の外にある日常の中で起こっています。

医療が必要なときには、きちんと医療につながる。

同時に、毎日の食事や睡眠も置き去りにしない。

私は助産師として、医療と日常のあいだをつなぐ相談相手でありたいと思っています。

妊娠のために完璧な生活を目指すのではなく、今の自分に必要な整え方を知る。

そこから、妊娠前の体づくりを始めてみませんか。

よくあるご質問

Q.妊娠前の不調は、妊娠後にも影響しますか?

妊娠前の不調が、そのまま妊娠後に影響するとは断定できません。

ただし、食事の偏り、睡眠不足、強い疲れなど、妊娠前から続いている生活や体調の傾向は、妊娠中や産後の過ごし方にも関わることがあります。

まずは今の状態を知り、強い症状や長く続く不調があれば医療機関へ相談しましょう。

Q.妊活中は、何から見直せばいいですか?

まずは、朝ごはん、毎食のたんぱく質、睡眠、疲れのたまり方を確認してみましょう。

全部を一度に変える必要はありません。

朝食に卵を足すなど、今の生活の中で続けられることを一つ選ぶことが大切です。

Q.妊娠してから食事を整えても間に合いますか?

妊娠してから整えられることもあります。

ただし、妊娠中はつわりや眠気などにより、思うように食べたり動いたりできないことがあります。

妊娠前から自分の食べ方や生活リズムを知っておくことが、妊娠後の安心につながります。

一人で順番を決めにくい方へ

朝ごはん、疲れ、睡眠、不調。

気になることはあっても、

「どれから見直せばいいのか分からない」

という方もいると思います。

【今の体を整理する時間】では、 食事や生活、不調を一緒に振り返り、今のあなたが最初に取り組むことを一つに絞ります。

相談したからといって、すべてを変える必要はありません。

たくさん頑張ることよりも、

今の私には、何が必要なのか。

その現在地と、整える順番を知ることから始めます。

一人で抱え込まず、まずは今の自分を確認する時間としてご利用ください。

※医療行為や診断ではありません。症状に応じて、医療機関への相談をご案内します。

この記事を書いた人

西野裕子

助産師|妊娠前の今を整える「妊活の家庭教師」

助産師として30年以上、妊娠・出産・産後を迎える女性とその家族に関わってきました。

現在は、食事、とくに朝ごはんを入口に、今の体の状態と整える順番を一緒に考えるサポートを行っています。

妊娠だけをゴールにせず、妊娠前から妊娠中、産後まで続く暮らしを見据えて伴走しています。




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