夜勤と妊娠前の体づくり|体が消耗しているサインに気づいた
- 2月14日
- 読了時間: 5分
更新日:2月15日

日曜の朝、少し立ち止まる時間に。
今週も「妊娠前の今を整える」という視点で、体と向き合うヒントをお届けします。
体が消耗しているサインに気づいた
退職して、少し時間ができました。
そこで、やっと気づいたことがあります。
私は、30年、夜勤ありの不規則勤務の中で、体を食いしばって生きていたのかもしれない、ということ。
夜勤は、アドレナリンで動く世界だった
夜勤のある仕事は、体の本来のリズムとは逆方向に動きます。
本来、夜は休む時間。
けれど責任と緊張が重なる現場では、アドレナリンが出て、“戦闘モード”で動き続けます。
その状態では眠気は抑えられ、判断力も上がる。
でも同時に、体は「回復」よりも「今を乗り切る」ことを優先します。
自律神経も乱れやすくなります。
「夜勤 妊活」と検索する人が多いのも、どこかで体の消耗を感じているからかもしれません。
夜勤をしていても妊娠はできる
私は夜勤をしながら妊娠しました。
だから、夜勤が悪いと言いたいわけではありません。
妊娠できる人もいるし、元気に続けられる人もいる。
問題は環境そのものではなく、
その環境の中で、体がどれだけ消耗しているか。
同じ夜勤でも、余力がある人と、限界に近い人がいます。
そこを見ずに「気合い」で進むことが、一番体を追い込むのだと思います。
【夜勤をしながら整える3つのコツ】
でも、夜勤があるから整えられない、ではありません。
完璧を目指す必要もありません。まずは“削られすぎない工夫”をすること。
① 食事の時間にメリハリをつける
夜勤中は食事のタイミングが乱れやすいものです。
・気づけば長時間何も食べていない・逆に、だらだらと間食している
体は、一定の間隔でエネルギーが入ることで安定します。
目安は4〜7時間以内に何かを入れること。
「きちんとした食事」でなくても大丈夫です。空腹時間を長くしすぎないことが、体の消耗を減らします。
② 忙しいときの“捕食”を準備しておく
夜勤の現場は予定通りにいきません。
だからこそ、すぐ口に入れられるものを準備しておきます。
・タンパク質入りゼリー・一口おにぎり・ゆで卵・ナッツ・チーズ
ポイントは、糖だけで終わらせないこと。
タンパク質が入ると血糖値が安定しやすく、エネルギーが持続します。
捕食はサボりではなく、体を守る戦略です。
③ 夜勤明けに“食べ過ぎない”仕組みをつくる
夜勤明けは、とてもお腹がすきます。
これは意志の問題ではありません。
夜間活動や睡眠不足は、食欲を高めるホルモンを増やし、満腹感を感じにくくします。
だから大切なのは我慢ではなく、「順番」です。
いきなり甘いものにいくのではなく、
・味噌汁・ゆで卵・納豆・小さめのおにぎり+タンパク質
などを先に入れる。
あるいは、帰宅前に一口おにぎりやゼリーを少し入れておく。
それだけで過食の連鎖は防ぎやすくなります。
私が伝えたいのは「やめること」ではなく「順番」
仕事をやめることをすすめたいわけではありません。
夜勤を続けながら整える人もいる。環境を少し変える人もいる。
正解は一つではありません。
でも、順番はあります。
・エネルギーは足りているか
・栄養は満たされているか
・体は安全だと感じているか
その土台があって、はじめて未来の話ができます。
妊活も同じです。
不安から始めるのではなく、まず体の土台を整えることから。
消耗に気づいたきっかけ
退職により、消耗に気づきました。(私は妊活退職ではありません)
夜勤がつらくて辞めたわけでもありません。
でも、時間に余白ができて、はじめて自分の体の状態に目が向きました。
そのとき気づいたのです。
私は、思っていた以上に消耗していたのだと。
消耗していたのは、退職直前だけではなく、きっと何年も前から。
それでも動けてしまっていた。だから、気づかなかった。
回復は「休む」だけではなかった
ここ数年、私は食事を見直してきました。
たんぱく質、鉄、ビタミンB群、脂質。エネルギーを作る材料を、意識して入れてきました。
体は、食べたものからエネルギーを作ります。
休むだけでは回復しない。材料がなければ、修復もできない。
余白ができたことと、栄養を満たしてきたこと。
この両方が重なって、体はようやく「安全だ」と判断し始めたのだと思います。
朝起きられないのは、怠けではなかった
本当は、朝すぐに起きられない自分に気づきました。
でも、ゆっくり起きた日のほうが、一日が穏やかに進みます。
以前なら「時間を無駄にしている」と自分を責めていました。
でも今は思います。
これはサボりではなく、30年狂い続けてきたリズムを取り戻している途中なのかもしれない、と。
今、食いしばっている人へ
もし今、
朝がつらいなら。
やる気が出ないなら。
それは弱さではありません。
体が、ずっとがんばり続けていただけ。
まずは満たすことから。
そこが整って、はじめて次の命の話が、安心してできるようになります。
もし今、「私もずっと食いしばってきたのかもしれない」そんな感覚が少しでもあったら、一人で抱えなくて大丈夫です。
助産師として、今の体の状態や生活リズムを一緒に整理する時間をつくっています。
今日も、今の体をひとつ整えるところから。その積み重ねが、未来の安心につながっていきます。
日常の小さな選択が、やがて大きな土台になります。


